パスクワについて

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更新日 2008-08-01 | 作成日 2008-04-03

パスクワって何のお祭り?

みなさんは”パスクワ”と言う言葉を聞いたことはありますか? ほとんどの方は ”No” だと思います。 パスクワとは日本では通常、”イースター”、”復活際”などと呼ばれます。これなら聞いたことあるわ!、と言う方も多いと思います。パスクワはイタリアではクリスマスよりも大きなお祭り。それでは、パスクワって一体どんなお祭りなの??


☆パスクワは何を祝うの?

パスクワは日本語では”復活祭”。何の復活を祝うかといえば、キリストの復活をお祝いするお祭りなのです。ローマにあるヴァチカン市国はキリスト教の総本山と言われているように、イタリアは敬虔なキリスト教国家。なので、イエス・キリストが生誕したお祭り、”クリスマス”よりも、キリストが復活した日のお祭り、すなわち”パスクワ”は重要な意味を持つお祭りなのです。そして、このパスクワは教会で最も古い祝日と言われています。

イエス・キリストは金曜日の昼頃、十字架上での3時間にわたる苦しみの後、息を引き取られました。翌日の土曜日は活動が厳しく制限されている安息日であったため、その日のうちに遺体はユダヤ人議会の議員、アリマタヤのヨセフの私有墓地に収められました。3日目の日曜日の朝、夜が明けるのを待ちかねていた女たちはいそいで墓に向いました。
ところが驚いたことに墓は空だったのです!
キリストは、死を打ち破って、復活されたのです。

そして、その復活をお祝いするのがパスクワ。このため、パスクワ前の金曜日は”聖金曜日”となって、学校などもお休みになります。

このようにパスクワはキリストの復活をお祝いする、キリスト教最大のお祭りなのです!!

☆パスクワの語源は?

”パスクワ”と言う言葉はラテン語の"パスカ(Pascha)”が語源と言われています。パスカとは”過越の祭り”という意味で、キリストはこの過越の祭りの間に十字架に張り付けられ死し、復活したと言われているからです。英語の”イースター”はゲルマンの春の女神” Estera”からきています。イースターは毎年3~4月に行われ、厳しい冬が終わり、暖かな光の中、命が芽生える春を祝うお祭りということから名づけられました。

☆キリスト復活が記されている聖書の箇所

さて、安息日が終わったので、マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメとは、イエスに油を塗りに行こうと思い、
香料を買った。
そして、週の初めの日の早朝、日が上ったとき、墓に着いた。
彼女たちは、「墓の入口からあの石をころがしてくれる人が、だれかいるでしょうか。」とみなで話し合っていた。
ところが、目を上げて見ると、あれほど大きな石だったのに、その石がすでにころがしてあった。
それで、墓の中にはいったところ、真白な長い衣をまとった青年が右側にすわっているのが見えた。
彼女たちは驚いた。
青年は言った。
「驚いてはいけません。
あなたがたは、十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのでしょう。
あの方はよみがえられました。ここにはおられません。
ご覧なさ い。ここがあの方の納められた所です。
ですから行って、お弟子たちとペテロに、
『イエスは、あなたがたより先にガリラヤへ行かれます。
前に言われたとおり、そこでお会いできます。』とそう言いなさい。」
                                         (マルコによる福音書16章 1-7節)

簡単に言えば、「パスクワ」=「イースター」=「復活祭」。なんの復活を祝うかと言えば、キリストの復活を祝うお祭り。
日本はキリスト教国家ではないために、あまり馴染みがないかもしれませんが、キリスト教国家(ヨーロッパ各国・アメリカなど。。)では、かなり盛大に行われるお祭りです

パスクワっていつ?

2008年 3月23日
2009年 4月12日
2010年 4月4日
2011年 4月24日
2012年 4月8日
2013年 3月31日
2014年 4月20日
2015年 4月5日
2016年 3月27日
2017年 4月16日
2018年 4月1日

2008年から2018年までのパスクワの日程です。見てお分かりのとおり、パスクワは毎年、決まった日にあるのではありません。それでは、いったいどのようにして決められるのでしょうか?
パスクワは、”春分の次の満月のスグ後の日曜日”と定められています。ちなみにここでいう春分とは3月21日を指します。春分は時差の関係で国によって1日ずれてしまうことがます。これではキリスト教徒が皆でお祝いすることが出来なくなってしまいます。そのため、3月21日に固定することにしたのです。
さて、このパスクワ、実はこの1日だけを祝うものではないのです。パスクワの準備のための四句節の期間があり、パスクワの後に続く感謝の期間(感謝節)があります。四句節に入る前にはベネツィアで有名な”カーニバル”も行われます。LinkIconこちらから詳しい行事内容をご覧下さい。パスクワにちなんだ行事をまとめたものです。

パスクワのシンボル

皆さんは、パスクワ(日本では復活祭ですね)というと、何を思い浮かべますか?日本ではあまりお祝いする習慣がないので ”分からな~い!!”という方がおおいと思います。海外で留学されていた方、この時期、街に卵の飾りや卵にペイントされたものが飾られているのを見たことはありませんか??

☆パスクワのシンボル その1.→  タマゴ

キレイに飾られたりペイントされたタマゴ、見たことありますか?これこそが、パスクワの一番のシンボルと言えるでしょう!日本では、一般的に”イースター・エッグ”と呼ばれています。イタリア語では”ウォーバ・ディ・パスクワ”。それでは、なぜタマゴがパスクワのシンボルとなったのでしょう?
これには、いくつかのいわれがあります。

一つ目は、パスクワの語源ともなった”春の祭り”の名残とされている説。人々は、卵に「大きな力が存在する」と信じていて、そのため卵を長い冬の束縛から解放され、新しい希望、繁栄を約束する春のはじまりを象徴するものとしていました。「春の祭り」で「卵」は、春の輝く太陽を表すもので、明るい色に塗られ贈り物としても使われていました。そのため、はじめイースター・エッグの色は、太陽を表す輝く色に塗ったとも言われています。その名残が今も残っているという説。

二つ目は、中世のころ、復活の主日の前の9週間もの間、野鳥の卵をとることを禁じていた為、パスクワの時期には一斉に野鳥の卵をとって食べた習慣がそのまま残ったと言う説。

そして、最も一般的に言われているのが三つ目の説。卵は生命が生まれるものであり、キリストの復活を表現するものだからだという説。

このタマゴ、国によって色々な装飾方法があるようですが、イタリアではチョコレートで出来ているタマゴの形のお菓子が、スーパーやパスティチェリアに並びます。大きいものでは1メートルを越すものもあってビックリするほど!!大小様々です。日本でおなじみの中にオモチャが入ったものもあります。

☆パスクワのシンボル その2.→  ウサギ

そして、シンボルの二つ目はウサギ。これもまた、”春のお祭り”の名残と言われています。
豊饒・繁栄を祈る春の祭りの中で、卵と同じく、子どもをたくさん産むうさぎが大切にされていて、それが風習として残ったといわれています。

PICT0068.JPG ウサギ型のチョコレートも並びます。

☆パスクワのシンボル その3.→  リリー

白ゆりは、その純白の美しさから「純潔」「貞操」のシンボルとしている花とされ、欧米では、聖母マリアの花として純潔の象徴として、尊ばれています。イタリア・ルネッサンスの多くの画家たちも、「受胎告知」の絵の中で、聖母マリアとともに、ゆりの花を多く描いています。そして、多くの国でパスクワの時期は春。お花の季節ですね。このようなことから、パスクワのシンボルのひとつとして、ユリが定着するようになりました。

パスクワのシンボルは主に3つがあげられるのですが、やはり国によって装飾方法などは違うようです。

パスクワのドルチェ


☆ コロンバ

なんといっても欠かせないのが、”コロンバ”。”鳩”という意味のコロンバは形も鳩の形。(といっても、十字架みたいだけれど。。。)パネットーネに近いイースト生地で中には、オレンジピールやレモンピールが入っています。もともとはロンバルディア地方のお菓子ですが、いまではイタリア中で食べられています。

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(左)店頭に山となって並べられるコロンバ。
(右)形はこんな感じ。鳩と言われれば鳩に見える、、、かな、、、。

☆パスティエーラ

そして、もう一つ忘れられないのが、ナポリのパスクワのお菓子、パスティエーラ。これは、穀類を牛乳で煮て、リコッタチーズとあわせてクリームを詰めて、タルト状にしたもの。伝統的な復活祭のトルタです。南イタリアらしく、詰め物にはリコッタチーズとドライフルーツを使います。牛乳で煮た小麦とオレンジの花のエッセンスが入るのが特徴です。
ナポリでは、パスクワが近くなると、パスティエーラ専用のすでに煮てある小麦の缶詰が並ぶそうです。こんなものがあれば作るのも楽チンですね!

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☆ウォーバ・ディ・パスクワ 

パスクワが近くなるとスーパーやパスティッチェリアにずらりと並ぶのがこのウォーバ ディ パスクワ。中には”ソルプレーザ(=サプライズ!)”が入っています。

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(左)お店に所狭しと並ぶ巨大タマゴたち。
(中)拡大するとこんな感じ。これは、大人用。中にはアクセサリーが入っているようです。
(右)こんなカラフルなグラム売りもありました。